しつれん記念日




櫻田チェリー

演出
宮越奈穂美


キャスト

優:吉田純子
沙耶:笹田典江
雅之:池野博之
大輔:稲垣英典(極楽とんぼ)


スタッフ

制作:ROSSO
音響:中川真理子
照明:森友美
小道具:平田笑美香



優は何故かいつも誕生日に振られる女の子。

25歳の誕生日の今日もまた、
彼は出ていってしまった。






1/1036(改)の後、初代団長を始め、
主だった男性役者陣の離脱が相次ぎ、
基本的に男所帯だった幻像団が一気に女所帯へと変化。
人数もぐんと減り、既存に多い男性メインの台本は出来ない。
だからといって公演をしない訳にはいかない。
折角若い世代が参入し、残った女性陣だって実力ある者ばかり。
みんな芝居が大好きだ。
何より、初代団長の帰還を待つのに
ただ待ってました、なんて事だけは絶対にしたくない

しかし困った事に、既存の台本は最低二人は男性が必要になる。
だが男性役者といえばめだかさんだけ。
なるべく女性メインの台本を探したが、やはりそれも限界があり、
悩んだ結果、団内でオリジナル脚本を書く事に。


厳選の結果、幻像団期待の新人・ちぇりーの台本に決定。

しかし台本を読んで、全員一致の感想はと言えば。



「…………過去の幻像団じゃありえない!!」



過去の幻像団の舞台を省みたら分かる通り、
血沸き肉踊るというか、
銃を背中に左手で握手というか、
色で言うならスチールグレイとかガンメタリック的な芝居が多かった幻像団だ。
そこへなんともファンシーなピンクがぽんと飛び入りしたのである。
これは脚本の書き手の違いであって、まま有り得るというか当然なのだが。

まあそれでも、やると決めたらやるのである。
脚本も(未完成ながら)出来た、役者もやる気だ、
場所もワンコインシアターに決定した。
あとはそこへ向け、走るだけだ。

新団長・なみさんの号令の元、
一同一丸となって公演を実現させるべく動き出した――――――









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―――はずなんだが。