「死ぬ死ぬってもう死んでるでしょうが」
「ダメダメですぅ〜☆」
「だって本当のコトだろ!?」
「まあ、田中様…少し落ち着かれなさいませ」

「これが落ち着いていられるかーっ!!」








原作
増田雪乃

脚色・演出
笹田典江


キャスト

田中裕一:竹田慎矢

アザゼル:笹田典江
キール:平田笑美香
シヴァ:森友美
ルーチン:中川真理子


スタッフ

制作:ROSSO
音響・照明:池野博之
 受付・音響補佐:吉田純子
小道具:萌えッ子装飾部隊
衣装協力:増田雪乃




何もかも上手く行かない人生に絶望し、
薬物自殺を図った田中裕一
そんな彼の前に現われた、二人の悪魔と二人の天使
彼女たちはそれぞれに、天国へ、或いは地獄へと田中を誘う。

果たして田中の運命は!?






しつれん記念日から数ヶ月。
幻像団は新たな舞台を踏むべく、脚本集めに奔走していた。
とはいえ、ぶつかる壁は前回よりも高く分厚い。
何せ人数がいないのである。

しつれん記念日で幻像団に新たな色を乗せたちぇりーは学業に追われ、
新団長なみさんもまた私事に翻弄され、
唯一アクティブな男優めだかさんもまた(まだ?)仕事の都合で参加が難しい。
実質女優三人のみという状況である。
新たに台本を書くか、また探すか、頭痛を押さえつつ、
取り敢えず当座の読み合わせ用にとROSSOさんが持ってきた台本。
それが、増田さんが書いた脚本、「それでも地球は回ってる」だった。

どうしても役者の都合がつかずに公演を諦めたというそれが、
何故か女性陣にクリティカルヒットしたのである。

「これをやりたい!!」

言い出したのは誰だったか、
役者が乗り気になった以上、一度はぶつかってみるべきで。

幻像団らしくない台本という点では、これはしつれん記念日以上にらしくない。
……確かにそうだろう。
何せ脱ぐは踊るは、兎に角どたばたコメディの一言である。
だが、幻像団らしさだけ追い求めていてはいけないのではないだろうか。
らしくなければらしくないほど、役者の幅が広がるのではないか。
否、広げなければならないのだ。
台本自体は当て役気味でコミック調の為、
きちんとした芝居を愛する人には良い顔はされないかも知れない。
だが、それも飲み込めたなら、きっとまた一段階段を上れる筈だ。
何より、皆が楽しいと思える芝居を、全員がしたい。

未だ動けないなみさんにも台本を渡してその思いも話し、
暖かく「やってごらん」とのお言葉も頂いた。


しかしやはり一番の問題は人数。
女性四人、男性一人は必要なのである。
女性の方は、まあそこまで深刻な問題にはならなかった。
読み合わせに参加していたイタクラがそのまま繰り上がり末席を汚すことになったのである。
問題は、男性だ。
上記の通り、めだかさんは今回ほぼアウトといって間違い無い。
以前この舞台に立つ予定だった方も合意は頂けなかった。
ならば、探すしかない。
そこでふと、ぽぴが、高校演劇部時代の仲間を思い出した。

今回のMVP、てんぐ氏。

声を掛けたところ、二つ返事で了承してくれた。
こうして心強い仲間を一人捕まえ迎える事が出来、
こうして、初演出となるROSSOさんの下に、
幻像団番外戦第2弾が発動したのである。

その後、彼は幻像団に入団してくれることになった。
強引に入団させた訳ではないぞ!?
てんぐ氏、本当にありがとう!!








BACK






君の犠牲は忘れない!!